TAKのデスタワーブログ

初代ぷよ脳筋デスタワー勢が考察を覚えるためのブログ

後回収を敢えて作る

デスタワーの後回収は、できるだけ避けた方が良いと思われがちですが、「2連鎖致死量が完成している時に避けるべき」であって、序盤ではむしろ作りにいった方が強いことが、最近分かりました。
その理由は2つあって、1つは2連鎖18個+3連鎖で完全致死にする展開を逃さないため、もう1つは潰し対応でなるべく大きな量を返すためです。
やることはそこまで難しくなく、一度切った色や、底上げに使った色を回収できるように置き、展開次第で後回収致死を狙うというものです。

切った色を使う例

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ABACCCから、B(黄)を切った形です。
黄紫ツモの時、軸ぷよがどちらであろうと、半回転して設置することが一般的ですが、後回収を考えると黄下5縦が良くなります。
もちろん、後回収を本線に進めるのではなく、あくまで目指すのは4色19個の形です。が、この形の優秀な点は、タワーの苦しい形を避けて構築できる点にあります。
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前者の紫下5縦から黄ゾロツモでは、4縦とすると4色の完成が遠くなり、3色も6列目が低いため苦しい形です。かといって、5縦とすると制約がきつい形になり、紫を引くまでこれまた苦しい形になります。
後者の黄下5縦から紫ゾロでは、回収を見込めるため4縦としても下の黄2つが無駄になりにくく、3連鎖回収や2W3Wを狙うことができます。
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ぷよ譜)(ぷよ譜

重要なのは、回収本線で進めている場合でも、2連鎖でまとめられるツモが来た時には2連鎖にするということです。
例えば上の図、前者で黄ゾロを引いた時には、3縦で2連鎖4色にまとめることができます。特にタワー対決の場合、手数がかかればかかるほど回収は弱くなるため、2連鎖に収める道は常に意識するようにしましょう。


底上げした色を使う例

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1手前の黄紫で底上げをしたところから、黄ゾロを引いた形です。
5縦としてしまうと、5列目が極端に高くなり、タワーの完成が厳しくなるため、6縦として2W3W、多連鎖を広く見ます。
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ぷよ譜)(ぷよ譜
(5連鎖組めなさそう)

この形は、2連鎖にまとめるルートはほとんど見ず、2W3Wや2W4連鎖あたりを本線に見ます。


潰し対応としての効果

デスタワーは潰しを多く撃たれる連鎖法です。潰しを多く撃ってくる相手に対しては、「連結余地を減らしてでも確定を優先する」というものがありますが、致死勝負になった時に後れを取りがちですし、普段と違う組み方をすることになるため、試合全体を通した積みに影響が出る可能性があります。
今回紹介した後回収は、単純に致死までの手数を少なくすることが主目的で、ついでに潰し対応としても強い、という性質のものです。つまり、普段の積みをこれにしておけば、潰しが多い相手に対しても、意識的に積みを変える必要なく戦うことができます。

1つ目の「切った色を下にして置く」を行うだけでも、単純にタワーの強化になります。
まーたデスタワーが強くなってしまったもよう