TAKのデスタワーブログ

初代ぷよ脳筋デスタワー勢が考察を覚えるためのブログ

初心者は何をすべきか

【2024/1/20 色々と情報が古かったりしたので更新しました】

初代ぷよを始めるきっかけはさまざまだと思います。ぷよm@sを観た、S級リーグやその他の大会を目にした・傑作選を観た、ぷよ通プレイヤーがうっかり興味を持った。AGESやBぷよのRTA配信・動画を観て興味を持った人が将来増えたらいいなと思いますが、まあそれはさておき。
興味を持ったはいいけど何から始めればいいか分からん!とりあえず対戦しよう!の精神でBぷよレートに乗り込みボコボコにされるのは大体の人が通る道だし、そこを越えた人が初代ぷよ界という限界集落に住み着くわけです。

 

が、初対戦で負けて興味を失う人や、対戦は怖いけど何から手を付ければいいか分からないという状態のまま興味を失う人、いると思います。この記事ではそんな人が少しでも初代ぷよを楽しめるように、簡単に強くなる方法をお伝えします。一部デスタワーにしか適用できない部分もありますが、まあ誤差!
ちなみに強くなってからも十分に使える方法論だと思っているので、伸び悩んでいる人の参考にもなるかもしれません。

 


0.ぷよm@sを観る
初代ぷよに興味を持つ人は大体ぷよm@sを視聴済みであるという噂がありますが、もし未視聴であれば、いつでもいいですが一度は観ておきましょう。
私は以前アイマスに謎の抵抗感があり、ぷよm@sを観たのは初代ぷよに触れてかなり経ってからですが、単純に話の面白さから短期間ですべて観てしまいました。初代ぷよに詳しくなくても、アイマスに詳しくなくても、誰でも楽しめるつくりになっているので気楽な気持ちでぜひぜひ。
初代にどっぷり漬かってから観ると「この置き方甘えてんな」と上から目線で楽しめるのでおすすめです。

 


1.使う連鎖を決める
使う連鎖を決めないことには第一歩も踏み出せないので、まずはここから。動画を観て「この人みたいなの組みたいなー」というざっくりしたものでも良いですし、とりあえず色んな連鎖を試して最終的に決めたいというのでも良いです。以下各連鎖の簡単な紹介をしておきます。

 

・デスタワー


2連鎖で4色を消すド派手な連鎖。ぷよm@sでは美希が使用しています。初代プレイヤーでもおそらく最も使用者が多い連鎖法です。
連鎖自体の強さはもちろん、定形であるためのとっつきやすさは随一で、使用者が多いゆえ研究も進んでおり、迷ったらデスタワーを選んでおけば失敗しません。

 

・中央不定形(魔法陣・イルカ式)


ぷよm@sでの使用者はいないため、聞いたことのない人も多いかもしれません。電気イルカさんというプレイヤーが先駆者のこの連鎖法、初手を中央に置き、その後のツモによって形を柔軟に考えながら最高効率の4連鎖ダブルや5連鎖(あるいはさらなる短縮や連結4連鎖など)を目指します。
ちゃんと組めれば多連鎖の中では最高点に到達できる連鎖法ですが、最高レベルで使いこなせているのは少数(2,3人くらい?)という修羅の道でもあります。

 

・千早式(究極連鎖法)


ぷよm@sで千早が使っていることでおなじみの連鎖法。「全アドリブで最高効率の連鎖を目指す」究極連鎖法(むしろこの定義だと中央不定形に近いですね)を、ある程度定形化することで組みやすくしたもので、5連鎖か4連鎖ダブルが基本になります。
最終的に5連鎖目(4連鎖ダブルなら4連鎖目)となる左側から置き、右側へ展開していきます。ぷよm@sで特に深く掘り下げられているのである程度組み方を知っている方も多いかもしれません。
人間を半分辞める必要がある中央不定形に比べとっつきやすく、組みやすいとはいえ使いこなせば12手以下を量産できます。

 

ヘルファイア


ぷよm@sでは春香や雪歩が使う連鎖法。4段目横一列に同色を3つ並べ、その上下に3つずつぷよを置く形を基本とします。
スムーズに組みにくくどうしてもちぎりが多くなる、発火点が4段目にあるため予め高さを合わせておく必要がある、2連鎖目で3色18個消しても不完全致死(赤玉2つ)と苦難の多い連鎖です。が、ぷよm@sで紹介された真川折り返しをはじめ、先駆者たちの研究により時にはヘルファイアに、時には連鎖にと様々な可能性が見出されています。
現状他の連鎖に一歩差をつけられている感は否めませんが、使用者が少ないため開拓余地はまだあるはず。自分の手で可能性を追究する楽しさがあると思います。

 

以上有力な4つの連鎖法でした。
各連鎖法の中でも微妙に枝分かれする(デスタワー主体にしつつ連鎖移行もするorデスタワー一本など)のですが、とりあえずこの4つから選んでおきましょう。なお、この記事の方法論を使う場合は、特に定形化の強いデスタワーか千早式を使うことをおすすめします。理由は後述。
ちなみに、ぷよm@sにはカウンターやズラース法といった連鎖も登場しますが、この2つは避けた方が無難だと思います。カウンターはデスタワーに対する有効な手立てがなく、ズラース法は強さに難がある(理由略。多連鎖ならせめて千早式を選びたい)ためです。
潰しについては連鎖法ではないため挙げませんでしたが、堀りが得意だから潰し主体にする、という戦法は大いにアリです。とはいえ、ある程度の実力がある人相手では掘りの力でそこまで差をつけることが難しく、潰し一本というのはやはり厳しいかもしれません。

 

 

2.人の真似をする
今回の主旨かつ方法論のすべて。レート2000くらいまではこれ以外やる必要がないし、以降もやり方を少しずつ変えながらベースはこれでいけます。

 

まずはお手本にしたい人を決めます。ニコニコなどにアップされている過去の動画からでも良いですし、Bぷよ内で対戦している人を観て決めても良いです。当たり前ですがなるべく強い人が良いでしょう。
続いてリプレイファイルを手に入れます。過去開催された大会のページ(といっても下記しかないかもしれません。第5回以前のS級リーグはリンク切れ)で公開されているものをダウンロードしたり、その人と直接対戦することで手に入ります。
第6回BぷよS級リーグ - Google ドライブ
第7回BぷよS級リーグ - Google ドライブ
第8回BぷよS級リーグ - Google ドライブ

対戦に不安がある方は、サーバーに入って録画をONにしておけば、観戦するだけでもゲットできます。

 

ここからはデスタワーに限った話ですが、最初に
【ぷよm@s番外編】やよいと学ぶぷよぷよ講座6【デスタワー講座】 - ニコニコ動画
初代ぷよぷよ(Bぷよ)初心者向けデスタワー講座 - YouTube

を観ておくと基本が理解できるためおすすめです。

実践形式での構築解説を行った私の動画も、ご参考までに貼っておきます。
東北きりたんの初代ぷよデスタワー教室 part1 - ニコニコ

 

また、初心者お手本教材に良いと一部で言われているのは、第2回S級リーグの私です。個人的にはずっとお手本にするのはおすすめできませんが、ある程度までは使えるリプレイだと思います。(この人第4回・第5回にいない?なんのことだか・・・)

現在はリンク切れでリプレイファイルは手に入りませんが、動画は残っているので多少は参考になるかも・・・?

ちなみに私が最初にお手本にしたのは、
Bぷよβテスト杯トーナメント(1) 準決勝 - ニコニコ動画

の雨宮さんです。

 

さて、リプレイを入手したら、その人と全く同じ速度・形で組めるように、CPU対戦でリプレイとの対戦を繰り返します。

Bぷよの「システム」>「CPU戦設定」から、AIを「リプレイAI」に指定し、対戦したいリプレイファイルを選択します。真似したい人がリプレイの1P側ならリプレイを「1P」、2P側なら「2P」に指定、配ぷよを「合わせる」、後の設定はお好みで。Bぷよホームに戻り、「CPU戦テスト開始」でリプレイとの対戦ができます。

この時特に考える必要はありません。既にある程度ぷよぷよに詳しい人なら考えもトレースしながら組んでも良いですが、考えて手を止めるよりも、速さに慣れてお手本と同じ速度にすることの方が大切です。
人によって慣れる速度に差があるため何とも言えませんが、練習する試合数は多ければ多いほど良いです。

 

十分に数をこなしたら、今度は一人用モードで組んでみましょう。下押しっぱなしにしろとは言いませんが、基本的にはほぼ押しっぱなしに組みます。ここでもそんなに考える必要はありません。リプレイと対戦している時2割増し(雑)程度で大丈夫です。
するとあら不思議、もちろん組めない配ぷよもあるものの、配ぷよによっては下押しっぱなしでもある程度組めるようになっているはずです。
これはリプレイ戦の反復練習によって速さと形に慣れ、多少形が変わっても速度を維持したまま組めるようになったためです。

 

定形の連鎖法をおすすめしたのはここが理由です。出てくるパターンがそれほど多くなく、反復練習をするうちに頻出するパターンは勝手に覚えてしまえるのですね。対して不定形が多く出てくる連鎖法は、ある程度定形化はされているもののアドリブ性が強く、リプレイ戦を実戦に活かすことが難しくなります(代わりに考察と実践が必要になる)。
もう少しレベルを上げた先の話まですると、不定形は思考のトレースがしにくい、という点も理由の一つです。相手が自分と異なる置き方をしていても、自分と相手が想定している形が全く違う可能性があり、優劣の比較がしにくくなります。対して定形連鎖ではほぼ全ての手に明確な解答があるため、比較も簡単にできるんですね。

 

ここまでできれば後は自由です。さらに反復練習を繰り返して実力を十分につけてから実戦に臨むもよし、すぐに実戦で自分の実力を試すもよし。
すぐ実戦に行く場合も、反復練習はちょこちょこ取り組むようにすると強くなれます。

 

中級者以降は、これに考察を少しずつ取り入れていきましょう。動画や実戦から、同じ連鎖を使う相手と違う置き方が出てきたら、なぜそう置いたのか、本当にそう置いた方が強いのかを考え、相手の方が強そうであればまた反復練習で覚えさせます。
「中級者以降」とざっくり書きましたが、始める時期はいつでも良いと思いますし、初めは「なんとなくこっちの方が強そう」くらいの感覚で、徐々に「これは後の○○の受けを考えるとこっちの方が優秀」というように、段階を踏んでいく方が良いと思います。私はずっと「多分こっちの方が強い!なおそう!」くらいの雑なやり方でレート2300くらいまでやっていましたし、逆に言えばそれくらい雑でも2300くらいまでは行けます(連鎖で行けるとは言ってない)。
ただし、本当は考察をしっかり行い、理由付けができてから修正した方が努力効率的には良いのは間違いありません。雑な感覚で修正していくと腑に落とす(日本語の乱れ)ことができていないため、類似パターンが出てきた時に対応できないんですね。
1つ1つ考察していくのは時間がかかって頭も使うのでしんどいですし、使う連鎖への理解度が低いうちは十分な考察ができない可能性もあります。このあたりは個人個人でバランスが変わってくると思うので、楽しくやれる範囲で調整していきましょう。

 


3.実戦
Bぷよではレート戦と、Twitterで対戦募集・申込をし、サーバーに入って対戦を行う2つの方法が主流です。
初代勢は誰でもウェルカムな人が多いので気軽に募集・申込をして大丈夫です。上位勢にボコられても泣かないでほしい
Twitterで目についた人をフォローしたり、レートにしばらく潜っていたりするとBぷよ警察に見つかって向こうからフォローしてきます。こわくないか?

 


4.この方法を勧める理由(裏主旨)
「反復練習をするなら考察もしながらやった方が効率良くない?」と思ったそこのあなた、正解です。研究者に向いている優秀な人材か、既にぷよぷよに結構詳しい人のどちらかです。そんな人は考察も同時に進めて良いと思います。
しかし、私含む全国どこにでもいる落ちこぼれ一般人にとって、座学とは苦痛なのです。ゲームをしているのにどうして勉強しないといけないんだ?ワカラナイ・・・
格ゲーで強い人の動画を観て憧れたという人に対して、いきなり各技のフレームや相手キャラの攻撃に対する反確技を教えるでしょうか?私はコンボ動画にあるようなかっこいいコンボの練習を勧めます。まずは気持ち良くなる、これ大事

 

初代ぷよでも同じです。まずはツモによっては爆速12手タワーが組めたり、11手4Wが撃てるようになるところを目指しましょう。実戦で格上相手にぶち抜いたら、たとえラッキーパンチであっても気持ち良いはずです。
めちゃめちゃ不安定な速度極振りタワーでも、10先程度ならジャイアントキリングは全然起こりえます。上位勢からレートをガンガン吸ってドヤってください。

 

理論は大事です。もう一度言いますが理論を理解しながら習得するのが最も効率よく強くなる方法です。それができる人はこのゲームで強くなるのに向いていると思います。全部楽しんでできたら努力する天才が完成します。
理論の勉強はしたくないけど初代やってみたいという人、このゲームを楽しむのに向いていると思います。十分強くなれますし、そこからさらに強くなるかはおいおい決めましょう。