TAKのデスタワーブログ

初代ぷよ脳筋デスタワー勢が考察を覚えるためのブログ

「4・5列目1-1は弱い」を思考する

デスタワーは、4色19個を消すことを基本とする連鎖です。偏りにも対応し、安定感を高めるためには、「どの色も伸ばせるように形を維持する」ということが重要になってきます。
しかし、連結余地を残す≒確定させない、ということでもあります。結局のところ、そのバランスをいかに取りながら構築していくかが、タワーにおいては肝要であると言えます。
具体例は個々の記事にあるため挙げませんが、基本的に、1層目・2層目は上に入れる色があるため確定を優先し、3層目はもう入れる色がないため連結余地を残す、となります。

今回主に取り上げるのは、ABACADの一式選択からです。このツモは、特に窮屈な形になりがちで、破綻する展開も多いため、色を切るタイミングの把握や、ルールの例外処理が必要になってきます。

A

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置き方の候補は3種類。
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①は、最も直感的には分かりやすい置き方ですが、あらゆる色の連結が伸びない形として有名です。緑も紫も活かそうとすると、どちらも4連結で確定しますし、紫を4列目に3つ置かない限りは、3列目にも干渉するため、黄も4連結になります。
そうなると、はなれを作るか、赤の上にもう1色入れ直して4色5箇所を狙うか、そもそも緑か紫を切るといった選択肢が出てきます。しかし、ここから緑を切るように、色を切る際に2個無駄にすることは悪手になりやすく、後回収に持っていった方が、まだ強いケースが多いです(体感)。
色の入れ直しは、あくまで緊急回避的に考えるべきもので、序盤からその形を前提にしてしまうのは、避けた方が良いでしょう。

②は、紫を切って赤を2層目とすることで、緑は4連結が確定するものの、赤を6列目からも伸ばせるようにした形です。しかし、赤を6列目から足すには、緑を6列目に2つ入れてからでないといけないため、色の制約が強めに発生しているとも言えます。
また、緑ゾロを引かない限り、緑なんとかを56でちぎり落とすことになりますが、
赤緑→4列目の赤に干渉
黄緑→最も自由に伸ばせる鍵下の色を使えない
といった問題があり、緑紫以外、あまり受けが良いとは言えません。
さらに、56でちぎり落とさなければいけない形は、デビルの危険性が非常に高いです。赤ゾロ4縦からの赤緑、紫ゾロ5縦からの緑紫などが良い例です。
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③は、②と同じく紫を切り、赤を2層目としています。4列目を空けて緑の連結余地を残している分、直後に赤緑・黄緑・緑紫を引いた場合は、②より明確に形が良くなります。

直後に引いたツモで、②と③を比較すると、
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②有利→赤ゾロ・緑ゾロ・赤紫
③有利→赤黄・赤緑・黄緑・黄紫・緑紫
五分→紫ゾロ・黄ゾロ
となります。②有利のツモについても、
赤ゾロ→②はデビルが発生。③ははなれに使うため、半手損くらい
緑ゾロ→②は6縦。③で4縦だと赤が足しにくい展開もあるため、6縦の方がマシか?
赤紫→②が56で明確に有利。③は5縦から4Wを見た方が良さそう
と、そこまで③が悪くなっているわけではありません。また、五分で挙げた紫ゾロについては、②では前述の通りデビルが発生するため、今後の展開まで踏まえると、③が有利と言えます(③では緑を4列目に1つ置くことで、デビルを回避できる)。

単純に直後のツモで比較しただけでも、③の方が有利なツモが多いです。連結余地まで踏まえると、緑が寄った時に少しでも多く使いきれる、③の方が明確に強いと言えます。というか連鎖も並行して見られる人はこの置き方一択っぽい

B

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候補は2種類。
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これも同じく、伸ばしやすさや、受けの良いツモの関係で、②に軍配が上がります。
①は、赤紫を無限に引けば爆速タワーを組めますが、大体連結数が苦しくなるので避けましょう。

C

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候補は2種類。
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先程と異なり、デビルの発生しやすさや、色の入れやすさの点で、一概にどちらが良いとは言えません。
直後の緑紫ツモは、②では4縦として、緑も伸ばしつつ紫を確定できるため良さそうですが、5列目の紫3連結がネックとなります。緑紫4縦後、直後にもう一度緑紫を引いた場合はデビルになります(①なら56→6縦できれいに受けられる)し、赤を5列目に置いた後も、緑紫はちぎって足しに行かないといけません。
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また、既に3列目に黄が置かれているため、赤は3列目から作っていくことができます。
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つまり①では、赤や黄を含むツモは左側で使いつつ、右側を空けて進行することで、緑紫のハチイチを、いつでも受けられる形をキープできるとも言えます。
緑紫のハチイチを使うことで、紫は無理なく5連結にできますし、緑もデビルを発生させずに連結させることができます。先程の例とは異なり、連結に困らない展開もそれなりにある、といったところでしょうか。

とはいえ、当然②にも強みはあり、赤緑・黄緑ツモで、緑5連結の目を残せるのは、大きなメリットです。
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正直、この紫ゾロの例については、そこまで大きな差がなく、好みで選んでしまって良い程度の違いだと思います。私も気分で組んでます。
ただ、「4・5列目の1-1はなるべく避ける」というルールを、なるべく簡単に落とし込むために、紫ゾロも5縦とすることを推奨しておきます。

4・5列目の1-1はなるべく避けるが、そこまで嫌うものではない

4・5列目の1-1は、①4連結で確定すること、②ゾロを引かない限り、ちぎり落とさないといけないこと という2点から、あまり強くないという書き方をしてきました。
ただし、冒頭に述べたように、タワーは、連結余地と確定のバランスを取ることが重要です。つまり、1-1を避けるために、1層目の色を無理に4列目に入れるような意識は不要です。

具体例を挙げると、Aの例で5縦から、(「有利」で挙げた)赤黄/黄紫を引いた場合は、4縦/45とします。
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緑を無理やり入れようとすると、3縦でスプリットを作る手もありますが、制約がきつい形になってしまい、タワーの構築そのものが破綻しかねない、本末転倒な組み方になってしまいます(特に黄紫3縦は自殺行為)。
赤黄や黄紫を有利としたのは、鍵下色である黄を4列目に噛ませることによって、黄や赤が無理なく5連結以上になるためです。

他には、Cの例で5縦から、同じく赤黄/黄紫を引いた場合は、45/4縦とします。
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黄の連結が安定している分、Aの例よりも、3縦の択が強く見えますが、それでも緑への依存度が強めの形と言えます。なにより、例外処理をたくさん作ると脳によろしくない。

というわけで、「序盤の4・5列目1-1は、一度は嫌うがその後は普通に組む」くらいに落とし込んでおくと、なにかと汎用性が高いんじゃないかという雑な締め方をして終わります。

おまけ

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前は23にしてたけど、最近は12にしてます。
ここから、赤緑ツモなら3縦、赤紫ツモも3縦。
赤緑3縦から、紫発火の頭伸ばしや、赤紫ハチイチ発火も見えるのでつよそう。
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