TAKのデスタワーブログ

初代ぷよ脳筋デスタワー勢が考察を覚えるためのブログ

50先vs100先

人間悲しいもので、ゲームをする上でも年齢には逆らえず、反射神経で若者に後れを取るようになったり、就職して自然とプレイする時間が減ってきたりする。なお僕は下手すると学生時代よりプレイ時間が増えてます。謎
初代ぷよにも、当然それは当てはまる。さらに、人口が少ない分、他ゲームのボリュームゾーンである20代前半~中盤がプレイヤーの大半を占める。
ここ数年で社会人に突入した人が多く、結果的に、モチベが全体的に下降気味になるのは必然のこと。本来は若年層の台頭で新陳代謝していくのが、長く続いていくゲームの健康的なありかたなのではないかな、と思っている。

まあ、そんなお話は主旨からは外れているのである。忙しい人でも大会に参加できるようにするために、本数は50先にするべきではないか、ということについて書くのが主旨。
ちなみに、優秀な論文は結論を先に書くので書いておくと、100先は廃止して50先にすべき。ここには、初代ぷよ特有の「強さの指標」と、一般的な「時間」という2つの問題が要因としてあると思っている。

強さの指標について

初代ぷよ特有と書いたものの、ここでも、対戦ゲーム一般に言える戦績のブレと、初代ぷよのみに言える連鎖法による分岐の2要因がある。


戦績のブレ

ぷよm@sで小鳥さんも言っていたけど、10先よりも5先の方がブレは大きいし、100先よりも50先の方がブレは大きい。
不利な選択を通して取った1本の価値が大きく、勝敗に影響しやすい。要は、紛れが生まれやすくなる。

「紛れがあった方が面白い」という意見もあろうかとは思うけど、少なくとも、S級のような最強決定戦的位置づけの大会で、上振れただけで勝ってしまうというのは、可能な限り排除した方がいい事態だと思う。
S級に出ている時点で、上振れだけで勝つことができるというのも暴論だけど、極論こういう話。ちなみに麻雀では、1000半荘程度ではブレがあるという過激派が多いです。こわいね。

まあ、本当にブレをなくすなら1000先にすべき、という話にもなってくるけど、現実的なところで、50先と100先の2択になる。この中で、純粋な強さを追求するなら100先の方が良いというのは、議論の余地がないと思う。

デスタワーと連鎖

電気イルカさんが度々発言している、「連鎖のクオリティを、100先という長期戦で保ち続けることはできない」という主張がある。
ネクスト判断すべき場面がほとんど存在しないデスタワーに対して、ネクストによって最善手がコロコロ変わる中央不定形は、脳への負荷があまりに大きく、200本近い試合を続けるのは無理、という話。それはそう。
それはそう、なのだけど、それは50先を採用するに十分な理由なのか?というのは考える必要がある。

脳のリソースには限界があるので、リソースの範囲に収めるためにやることを選択したり、コストを削減するために脳内処理を整頓したり、各々しているわけである。
デスタワーだって、連鎖移行に手を広げればやることが増えるし、構築にしても、複雑なルールをなるべく簡易化してコスト削減をする、ということは行っている。
これは、実際には欠片も思っていないし、失礼な極論であることは承知の上で書くと、中央不定形がきついという主張は、コスト削減を十分に行っていないからである、ということも言えなくもない。

テニスの四大大会なんかは、他の大会が3セットマッチであるのに対して、5セットマッチだったりするけど、ある選手が「3セットマッチなら最高のパフォーマンスができる、5セットマッチは体力が持たない」と主張しても、それはプロとして甘えた発言だと捉えられる。
体力をつけることも、体力を無駄に消耗しない戦い方を身に着けることも、そのスポーツに必要な能力として存在するから。
初代ぷよはプロスポーツではない?わかる~~~~~~~~~~~~

強さの指標まとめ

結局のところ、前述のブレをなくす話とどちらを重要視するかの話になるし、そこは主催者の裁量になる。
その上で50先にした方がいいと思うのは、やっぱり、デスタワーが強すぎるという理由がどうしても入ってくる。
斜め移動にタイムロスのないBぷよでは、ただでさえデスタワーが強いのに、本数の面でもデスタワーが強い形にしてしまうのはいかがなものか、というのがある。

あとは単純に、観る側も最高のパフォーマンスを観たくないか?という理由。上では極論を書いたけど、現実的には、いくら努力したところで、精度の高いネクスト判断を200本も続けるのは無茶だと思う。というか、第5回までS級を経験したイルカさんが経験から言うのだから、疑う余地はない。
本数を短くすることで、デスタワー勢のパフォーマンスが落ちるわけでは当然ない。試合の面白さという面では、本数は短くした方が面白くなる。
選手に悔いが残る大会ってどうなんだ?というアレ

超個人的には、100先という長丁場である方が、戦略の幅やメンタルのコントロールなんかも要素として入ってくるので面白いと思うけど、これは、タワー勢だから言えることなのかもしれない。
少なくとも、人によって意見の分かれるところではあるよな、という感覚。

時間の問題について

上で述べたのは、ある種の理想論というか、現実のコストを度外視している。冒頭で述べたように、この現実のコストである「時間」が大きいよね、という話。

50先の大会は、1試合あたり大体1時間前後。100先は、当然試合で倍の時間がかかるし、間に休憩を挟むのもあって、2時間15分くらいの印象。
試合時間が長いというのは、対戦者はもちろん、実況者も視聴者もカロリーをそれなりに使う。

更に言うなら、対戦者は、準備の段階から時間を使う。他の人がどのくらい時間を使っていたかは分からないけど、僕は睡眠不足だと露骨に集中力が落ちるので、試合前は生活リズムを整えようとそれなりに努力した(なお整わなかった)。人によっては、集中した態勢に持っていくために、とこぷよをずっとやらないといけない人もいるかもしれない。
そうした時間の消費が強いられるというのは、単純につらくないか?

ここから、自分の事情メインの話。魔王も記事で書いてたのを踏まえると、より現実的な話とも言える。 試合は日が変わる頃には終わらせる、みたいな不文律があるので、遅くても22時、まあ21時か21時半が妥当な開始時間になる。

自分も9月には転職している予定で、週末はまず間違いなく労働になる。 そうなると、1つが、休みの平日に試合を設定する方法。平日は仕事や用事がある人も多いから、短い方が良いに越したことはないけど、それでも、21~22時くらいの開始なら、100先でもまあおおよそ誰も困らないかなとは思う。
ただ、予定が噛み合わないことも十分ありえるので、もう1つの、土日の労働後に行うというケースも考えておく必要がある。転職先によって帰宅時間は変わるけど、早くて22時、大体23時過ぎになりそうな予感。
そうなると、最悪土曜の23時半開始みたいな形もなくはない。そこから100先はさすがに気が狂ってるので、そのリスクを踏まえると100先を取る理由はないかな、という感じ。


まとめ

てなわけで、ブレにさえ目を瞑れば50先は良いことずくめなので多分S級でも採用。
散々書いてきたのにこんなこと言うと台無しだけど、50先なら言うほどブレんやろ!!!!!!!!!!!