TAKのデスタワーブログ

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一式四式天秤 実践編

一式四式(三式四式)の並行形はあまり出てきませんが、棚上げをした形だと遭遇することがあります。
基本的に、一式四式の天秤は、ABAAACのみ遭遇する。ちぎらずに置ける方を選択し、どちらもちぎらずに置けるなら四式を選択するという認識で良いです。
とはいえ、実戦のスピードで、ちぎらずに置けるのはどちらか判断するのはなかなか難しいですし、予めどういった形が並行形になるのかをある程度把握しておけば、破綻せずに組めることも増えてきます。
前回の記事通り、お題は2手ABAAの形です。
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3手目ごとの分類

主題に移る前に、3手目のツモによる分岐を列挙しておきます。

緑ゾロ・緑紫・紫ゾロ

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よくある一式タワーにいきます。今回の形では最も分かりやすいと思います。

赤ゾロ・黄ゾロ

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赤ゾロは使いようがないので1縦、黄ゾロは45とします。
黄ゾロは5縦とする人もかなり多いですが、黄がすぐに来ないと5列目が高くなってしまう展開も多く、例外処理として三式を確定させます。
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(黄ゾロ5縦からやばい図)

赤黄・赤緑・赤紫

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全て3縦とします。
4縦にしない理由は、発火色である赤の噛み合いが悪く、4列目にもう1つ置かないと連結できないからですね。赤がもう1つこないと死です。
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黄緑・黄紫

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4縦で棚上げをする形。ツモ次第でちぎりが多くなりますが、受けが広く、破綻することはほぼありません。


ここまで挙げたうち、一式四式の天秤になりやすいのは次の2つです。
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(黄紫・赤紫は省略)

実は、本当に天秤になるのは右の図だけです。左の図は、天秤に見せかけて全て三式にしてしまって良い形です。

一式四式天秤① 3手目黄緑4縦

直後に黄を引いた場合

全て三式に向かいます。赤黄や黄紫ツモから四式に向かうこともできますが、ちぎりが増える展開も多いので、四式を選ぶことによる速度負けも多いです。
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黄紫45から緑紫を3縦する(四式寄り)か5縦する(三式)かです。
3縦した場合、黄緑ツモで良い形の四式に行けますが、赤紫ツモでちぎりが出るうえに不安定な形になりますし、黄紫ツモで置き場に困ります。

直後に黄を引かなかった場合

緑ゾロは5縦して一式へ、その他のツモは4縦で棚上げから天秤になります。が、その後は全て三式にしてしまって問題ありません。
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左から、緑紫→黄緑ツモ、緑紫→緑紫→黄緑ツモです。 右の図では2縦で四式に向かうこともでき、5縦との優劣は微妙ですが、4列目にもう1色入ってくると話が変わってきます。
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緑紫→赤緑→黄緑ツモです。
四式では紫を確定させるまで赤を入れることができませんが、三式では3列目から赤を入れつつ4列目の紫も活かすことができます。
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赤ゾロツモが分かりやすいです。四式では赤を4列目に置いて紫を待つしかありませんが、三式では紫を5列目、赤を3列目から伸ばすことでどちらも活きます。

というわけで、黄緑(ABAABC)では全て三式(緑ゾロのみ一式)で良いことが分かりました。ここからはムズカシイ天秤のお時間です。

一式四式天秤② 3手目赤緑3縦

黄緑の処理

四式になる展開が多い形です。
緑を含むツモは基本的に2縦で四式に向かいますが、この形から直後に黄緑を引いた時だけは、4縦として並行形を維持します。
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その理由は、直後の赤ゾロツモでちぎりが出てしまうほか、赤や紫が偏った際に3列目が高くなりすぎることが多く、4列目が取り残される形になることが多いためです。
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一方、黄緑を4縦としておくと、赤ゾロはちぎらず置けますし、赤と紫の偏りにも(苦しいながらも)一応対応できます。
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ただし、下のように、先に3列目が高くなった後に黄緑を引いた時は、2縦で四式に決めます。
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これは、すぐに紫が来た時に2列目から入れるためで、赤は4列目に黄や緑を置いてから入れるか、一度切って紫の上に入れ直すかを考えていきます。


4手目黄緑後の分岐

さて、一旦図を戻して、4手目の黄緑を4縦したところから、以下のツモはどのように置くのが良いでしょうか。
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左から、2縦・34・23とします。左は四式決め打ち、中と右はまだ並行形になります。

左は5縦で三式としても良いですが、紫と赤の兼ね合いで、四式を選んだ方がわずかながら良形です。緑紫ツモが分かりやすいでしょうか。
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三式では、赤を3列目から、紫を5列目から伸ばすことで、互いに干渉はしていませんが、赤も紫も、ゾロ以外を引くとちぎりが発生します。うっかり緑紫を5縦すると、紫が遠くなり破綻します(n敗)。
四式では、赤ゾロが苦しいツモ(特に赤紫後の赤ゾロ)ですが、それ以外のツモは問題なく捌けます。

中は23との比較ですが、赤ゾロや赤紫など、赤の入れやすさで34に軍配が上がります。

右は34との比較。34は三式が確定した悪くない形ですが、紫が伸び切る前に4列目に赤が入る展開を考えると、23の方がより良形であることが分かります。
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黄紫34・23から、それぞれ緑紫→赤黄→赤ゾロの順に引いた図です。
どちらもツモを全て使えてはいますが、左は4列目に蓋がされてしまっているため、紫は6列目に緑を入れてからでないと伸ばすことができません。


5手目赤黄・黄紫後の分岐

いまだに並行形が続いてうんざりしますが、ここからは「ちぎらずに置ける方を選択する」の出番です。
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左は、四式にするには赤下の2縦ですが、それでは赤を無駄にするので、考えるまでもなく5縦で三式として良いですね。
中は、三式にするには56でちぎりが発生しますが、四式では2縦で素直に置けます。よって2縦とします。
右は、12で四式にした方が良形ではある(赤の前に紫を引けば2列目から入れられる)のですが、三式も十分に良形であり、赤を使わない3色にまとまることも多い戦型です。この辺りは好みですが、ここではルールの簡易化のため、ちぎらない5縦三式を推奨しておきます。


おまけ 四式にしない例

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このように、赤ゾロの置き場がなく、はなれに使った際には、1列目を連結余地に使うことがほぼできないため、三式に持っていく方が良くなります。
ただし、三式にしても色の制約が強い形なので、下のような連鎖に持っていく選択肢を持てればなお良いでしょう。
http://ips.karou.jp/simu/pe.html?_640624U400i6e2G2M2k008


一式四式天秤は、分岐が多く把握が難しい形ですが、ABAAAC形をひたすら練習すれば身に着く分野でもあります。
基本はちぎりの有無で判断し、自分好みにアレンジを加えていきましょう。
ほとんど三式と四式の天秤になるのに、なんで一式四式天秤って呼ばれてるんですかね????