窓の外には白い雪
しんしんと しんしんと 広い大地を少しずつ染めていく
私の心には黒い雪
しんしんと しんしんと 大事なものを少しずつ覆い隠してしまうようで
この雪はいつから降り始めたのだろう
気付いた時 私の足元はすっかり埋もれてしまっていた
もがけばもがくほど 雪は激しく降り積もり 私は埋もれていく
傷つくことなど恐れてはいなかった
あなたから向けられた刃をすべて受け入れよう
どうして傷つけあってしまうのか
今となってはもう分からなくて
いっそすべてを壊してしまいたい
その先にあるものから目を逸らして
この雪はいつまで降り続くのだろう
気付いた時 雪は私の首元まで迫っていた
もがくのも無駄だと知ったから 私にはただ眺めることしかできなくて
傷つけることも恐れていないから
あなたに刃を向けられた時 私も躊躇いなく刃を抜いた
どうして傷つけあってしまうのか
今でもまったく分からなくて
いっそすべてを壊してしまいたい
その先に私はいるのだろうか
窓の外には白い雪
しんしんと しんしんと 世界をすべて白で埋めていく
私の心には黒い雪
しんしんと しんしんと 私の世界が黒で埋まっていく
いっそすべてを壊してしまいたい
その先にあるのは