TAKのデスタワーブログ

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五式履修RTAその1

五式があまりにも下手なので強化月間企画第1弾。メリットデメリットについて。

なお、五式を組まないとすると一式三式四式のどれかになりますが、見やすくするため、比較時は、便宜的に三式と書いておきます(五式の性質が三式に近いため)。

 


■メリット

①序盤の発火色の偏りに強い

有名なやつですね。AAABAAやAAABABなどで、三式と明確に差が出ます。

AAABABの三式選択では、3縦もそこまで悪い形ではないですが、赤が偏ると苦しいため、五式の方が良形であると言えます。

 

 

特に、AAABAAAAは、三式では単発を撃つしかないかなしいツモですが、五式では最後のゾロを1縦することで、Aをすべて受けられます。

 

 

②4列目を有効に使える=活かせるツモが多い

三式の形は、4列目に軸があり、3列目が1段低く、5列目が2段低いというものです。「手数を最小にする」という意味での効率では、4列目に棚上げをしまくり、左右に使える色を振り分けていくというのが良いことも多いのですが、当然、ちぎりが爆発的に増えるので、強くありません(そもそも4・5列目が2段ズレだからあまり効率が良くないという噂)。

よって、三式では

①5列目に置く②4列目に置いて確定させる③3列目(6列目)に置いて連結を伸ばす

という流れが基本になります。この流れの中で、当然、3列目よりも4列目が高くなります。しかも、4列目と5列目が2段ズレである性質上、4列目に同色を2つ以上置くことが増えます。多くのツモで「5列目に置きつつ4列目に置く」「4列目に置きつつ3列目に置く」のどちらかを行うわけですが、前者の方が多く、高さに差が出やすいということですね。

結果、3列目と4列目の段数差が大きくなります。また、1回のツモで連結させられない形や、不安定な形も少なくありません。

三式では、紫が確定していないため、この直後に赤が偏ると苦しくなります。五式では、問題なく受けられます(赤紫は3縦も有力ですが、ここでは触れません)。

紫が偏ったツモ。三式では、紫の連結が確定できていないほか、緑の連結余地がなくなり、3色で撃てる可能性がなくなっています。

 

五式では、3列目が軸となり、2列目が1段低く、4列目が1段高くなります。この、「4列目が軸より1段高い」という点が強く、左右で並行して色を作っていくことを容易にしています。

五式の基本は

①3列目に置く②2列目(4列目)に置いて確定させる③4列目(2列目)に置いて連結を伸ばす

という流れですが、3列目から見て、2列目と4列目はそれぞれ1段ズレである(段差が少ない)ため、三式で4~5列目に偏るように、どちらかに偏るということがあまりありません。

 

また、軸である3列目が4列目より1段低くなるため、4列目に下部の色を足しつつ、軸である3列目にちぎらず置ける・ちぎり段数を少なく置けることが多くなります。

例えば、こんなツモがあったとします。五式ではこう置きます。

これが普通の三式だと、

こうなります。

いわゆる効率型を組むと

こう。4列目が極端に高く、ちぎり段数が大きくなります。

 

普通の三式では、紫→赤の制約が発生しており、効率型では、ちぎり段数が多くなる展開が増えています。

その点五式では、ちぎり段数を抑えつつ構成していくことができます。平たくタワーを組める五式の強みであり、言い換えると、五式はなるべく平たく積むことを目指すことになります。

 

 

③鍵上+1層目のはなれが活かしやすい

五式は4列目4段目に1層目の色を置くことが多い(2列目よりも先に4列目に置くことが多いため。詳細後述)ため、図のような形で6列目にある色を、赤黄でも赤緑でも完全致死となるダブルハチイチのような形で使うことができます。4/7つよい

6列目のツモを置いた時には単純に鍵上の色を連結させる目的で置いていますが、1層目もハチイチになるという知識があると無駄にすることなく使えます。

 

 

■デメリット

①難しい ~鍵上連結余地編~

五式は難しい

 

五式で3列目の鍵上色の上に置く色(1層目)は、2列目2段目にも置かないと連結しません。2段差よりも1段差の方が組みやすいかと思いきや、序盤はちぎりが増えたり、色を切ったり、1列目に予約をして色の制約ができたりと、難しいツモも多いんです。

もう少し具体的に書くと、「2列目1段目に鍵上色を置けないと苦しい展開が増える」です。連結数から見ても2列目1段目には鍵上色を置きたいのですが、五式の強みである、「左右に色を振り分ける」ことを考えると、2~4列目は並行して高さを上げていきたいところです。

ツモによってはちぎり落として1層目を2列目1段目に入れなければいけなかったり、色をかませて2列目2段目に1層目を置いたり(色を切るの亜種)する必要があります。

こうなると、はなれを作らない限り黄か緑のどちらかは4連結が確定し、苦しくなります。避けるために1縦をするという選択肢もありますが、今度は色の制約が出てくるため、苦しい展開がある、という点においては変わりありません。

よって2列目1段目にはなるべく鍵上を置く意識を持ちつつ、2列目が取り残されないよう、置ける時は2列目に置いていく意識が必要になってきます。かといってAAABBCを2縦するかとそうではありません。

2縦だと今度は4列目が取り残される展開になりがちで、五式の強みを活かすには34がベストとなります。

 

そのほか、判断に迷うところとしてはこんな形でしょうか。

前者は2縦では何も確定しないですし、全体的に連結数不足が深刻になりそうなので、4縦でよいでしょう。

後者は2縦でも4縦でも確定できる分迷いどころですが、紫の入れやすさを考えると2縦ですね。 鍵上は2列目に入りませんが、その他の色の入れやすさを優先するイメージです。

 

鍵上は2列目にも置きたいけど、AAABからすぐに来た鍵上は2列目に置かない、他の色との兼ね合いで埋めることもある、この辺りの優先順位が良く分からず苦しんだ方も多いのではないでしょうか(体験談)。

 

②難しい ~2列目4列目選択編~

五式は難しい

 

これについては、特に2列目を伸ばすか4列目を伸ばすか、という選択が主になってくると思います。

3列目が高く、2列目も4列目も低い状況です。どちらに置いても紫は入れられるようになるため、どちらでもよさそうですが、これは4縦。

2縦では4列目が低いままとなり、紫が4列目から伸びにくくなります。すると1~2列目で伸ばしていくことになりますが、1列目が低く、伸ばすのに時間がかかりそうです。よって、4縦として紫を4列目から伸ばせる形を作ります。

 

この辺りの優先順位は、先程から出ている「左右に色を振り分ける」という意識、より詳しく言うなら「1層目と2層目の連結方向を分ける」という意識が重要になります。

この意識は、優先順位が付けづらい五式において特に重要だと思いますので、別の記事でもう少し詳しく掘ります。

 

 

③ハマるツモに弱い

五式は活かせるツモが多いという特性上、ちぎりを増やしてでも手数を抑えることを目的とした形です。三式と比較して、平均手数は少なくなりますが、平均ちぎり回数は多くなります。

そのため、タワーが完全にハマるツモだと、三式に負けるということも少なくありません。ただ、これについては一長一短なので、「五式は万能ではない」くらいの認識で良いと思います。

 

④発火色+鍵上のはなれが使いにくい

使いにくいというよりは、使うべき場面があまりないという方が正確かもしれません。
三式ではなれを作るのは、序盤の

A.発火色が2層目か3層目になるがまだ1つもない
B.発火色が3層目で1つあるが形が窮屈な時

の2つが多いですが、五式の序盤はちぎってでも鍵上を2列目1段目に入れたいため、はなれを作るシーンがあまりありません。

ただし中盤以降、発火色が来ないまま三色に寄った時は、三式と同じようにはなれを作ります。

副次的なところでは五式の4列目は三式の3列目よりも高くなるため、ハチイチで上下どちらも足す時にちぎり段数が多くなるという話もありますが、まあ誤差のようなものでしょう。

 

 

「はなれに頼る必要がない」とも言えるのでむしろ強みなのでは?となったのでおわり

五式はつよいので履修しましょう(再々々々履修中)