TAKのデスタワーブログ

初代ぷよ脳筋デスタワー勢が考察を覚えるためのブログ

層から見る確定のお話とルールの競合のお話

デスタワーは層によって確定させるべきか、蓋をせず連結余地を伸ばすべきかが変わります。

正しく判断できなくても、その後のツモ次第で問題なく組めることはもちろんありますが、基本的な指針として持っておくこと、理解しておくことは大切です。

 

これまでに書いた記事から、今回使うのは「序盤の確定優先」「うかつに蓋をしない」「受かるツモを作る」という3つのルールです。

 

■序盤の確定優先

5列目に置いてある色を4列目にも置くことで、連結を確定させ、他の色を入れられるようにする。序盤は他に入っていない色が存在するため、(色を切ってでも)積極的に確定させる。

■うかつに蓋をしない

4・5列目にある色に他の色を重ねると連結余地がなくなる。上部の色は高い位置にあるため、4連結が完成しておらず3・6列目が低い時は、4・5列目で完結できるように、蓋をせず連結余地を残す。

■受かるツモを作る

下部で完成していない色がある時は、「上部色+下部色」のハチイチを56でちぎって使えるように、受けの形を作る。


これらを正しく把握していれば、どのルールを優先すべきか、何層目まで確定を優先すべきかがおのずと分かります。

 

①1層目

1層目は確定を優先します。1層目候補は2色になることが多く、そのうち1色を切って3層目に使う、という状況はよくあります。

例外的に、一式三式が決まっていないくらい、3~4手目くらいまでは確定させないこともあります。

すべて確定優先にしても悪くないのですが、ちぎりが必要になるツモが多かったり、色を切るのを強いられる展開になったりと、確定させない方が総合的に見て強いです。このあたりは知識になるので、なんやかんやして覚えましょう。最序盤はパターンゲー

ちなみに、一番右の例でこの後さらに黄緑を引いた場合は

ルールに則り確定させます。

 

②2層目

2層目も基本的には確定優先です。確定ルールからは、3層目が入っていないため、入れられる形を作る。蓋をしないルールからは、下部の色(ここで蓋をされるのは1層目)は低い位置にあり、3・6列目から容易に足せるため、蓋をしても良い。と説明でき、互いに干渉していないと言えます。

 

しかし、「3列目と6列目のどちらも低い場合は2層目を確定させない」という例外があります。

上の右図から6列目の黄紫を取った場合は

45として紫を確定させません。

4縦と45を、赤ゾロ→黄紫と引いた場合で比較します。

4縦で確定させた場合は赤ゾロ5縦→黄紫45と置くため左の形になります。赤を連結させるためには紫をこれ以上4列目に置くことができません。紫は3列目からも6列目からも遠くなり、結果破綻します。

45で確定させなかった場合は赤ゾロ5縦→黄紫4縦と置くため右の形になります。紫はあと1つ4列目に置けるため、破綻せずに組むことができます。また、赤黄ツモの場合は一旦5縦とすることで保留し、紫を先に引くことを期待することができます(うかつに蓋をしない)。

 

2層目を確定させる=3層目をすぐに入れられるようになる=展開によっては2層目を4列目から伸ばせなくなる

ということが言えるため、2層目を3・6列目から伸ばせる形を作れていない時は確定させない、ということですね。

鍵型or底上げができている時は確定ルールを優先、できておらず3・6列目が低いときはうかつに蓋をしないルールを優先、と少しややこしいですが、タワーの平均手数に大きく寄与する部分だと思います。

 

③3層目

3層目は蓋をしないことを優先します。確定ルールからは、他に入れる色がもうないため、確定させる必要がない。蓋をしないルールからは、2層目は高い位置にあるため、4列目に連結余地を残すべき。となります。

 

わざわざ2つのルールを使わなくても、「3層目以外は確定優先」という認識でもある程度問題ないんですけどね。

でも、これはタワーの基本指針みたいなところがあるので、タワーの性質も含めてなるべく正確に把握していた方が良いと思います。

ここが把握できていないと、横置きし続ける不安定爆速タワーや、2層目が破綻するかなしいオブジェを組むことになります。

 

確定優先ルールと蓋をしないルールは性質上競合しないことが分かりましたが、受かるツモを作るルールは蓋をしないルールと競合します。

56でちぎれるツモの受けを作るということは、「4縦or5縦」「4縦or45」(3縦or5縦もあるけど割愛)という選択の時に、4縦することで受けを作るということになるため、確定ルールとは当然競合しないし、蓋をしないルールとは競合するんですね。

では蓋をしないルールと受かるツモを作るルールが同時に存在するこんな状況の時、どちらが優先されるのでしょうか。

静止して考えると蓋をしない方が良いことは明らかです。ハチイチの受けのためだけに2層目を伸ばせなくするのはさすがに意味不明ですね。

よって、蓋をしないルールと受かるツモを作るルールが競合する時、蓋をしないルールが優先されるということが言えます。

もちろん競合しない時は、受かるツモを作るルールを適用できます。具体的には、2層目が既に4連結以上できているため、連結余地を残さなくても良いといった状況ですね。


話は戻って先ほどの例。

なんでこんな当たり前の形をわざわざ書いているかというと、私は実戦で4縦としたからです。「下部に完成していない色がある時、56でちぎれるツモを受けられる形を作ると良い」というルールだけが頭にあり、咄嗟にその形を作ってしまったんですね。

これはルールの特性をしっかりと把握できていない、平たく言うと優先順位付けができていないことから起きたミスです。

組み方のルールを作らないとアドリブで対応する場面が増え安定感に欠けますし、ルールが多すぎると脳への負担が大きくそれもまた安定感に欠けます。

なるべく少ないルールで組み方の軸を作り、その中で例外を足していくというのがタワーを組む上で理想的な姿勢だと思います。それでもルールが増えてきた時には、ルール同士が競合しないか、競合する場合はどちらが強いルールかを、しっかり把握するようにしたいという自戒の記事でした。